青学男子テニス部。そこは将来有望なテニスプレイヤー達がわさわさといる場所。
その試合は実に華麗なるもの。まさに最強と呼ぶのにふさわしい。
テニス部の中でも選抜に選抜を重ねて選ばれた選手達。
それが青学レギュラーだ。
彼らが、今回の物語の主人公である。
「だからね、聞いてる手塚?」
「・・・・・・ああ」
手塚国光。彼が今回この物語を進めるナレーター。
才色兼備、なおかつ手に余る選手達を一つにまとめる事が出来るスーパー部長。
そしてそんな手塚に愚痴をもらしているのが・・・・彼。
彼こそ青学テニス部闇の支配者。
別名まお・・・ゲフッ、ゴホッ・・・・・ゲフ。
失礼致しました。
別名にっこり爽やか君です。
では部長?
これからはどうぞよろしくお願いしますね。
「それで。菊丸はどう思ってるんだ?」
運悪く捕まってしまった俺は、不二の愚痴を聞いて尋ねる。
本当は先生の所へ書類を提出しに行かなければならないのだが、そんな事を言えるはずも無い。
言ったら最後、どうなるかは俺にも分からない。
かといって、曖昧に聞くとそれこそ俺の最後となってしまうかもしれない。
だから、今は素直に不二に付き合っている。
「英二?英二はそんな事考えてないよ。きっと皆良い人だなーぐらいにしか思っていないんじゃない?」
少し不機嫌気味に、不二は言った。
その表情から見て怒り度40%ぐらいか。
「本当にもう、毎日毎日・・・・温厚で通ってる僕でもさすがに腹が立ってくるんだよね・・・。」
・・・・・・・・お前は自分が本当に温厚だと思ってるのか?・・・
「またその話っスか?」
俺の後ろで不意に声が聞こえた。
またトラブルメーカーが一人・・・・・・・
俺はうんざりとため息をつく。
「越前、何度言ったら分かる。戻れ。」
「やだ。」
「・・・・・・・・・・帰れ。」
「つれないなぁ、部長は。せっかく会いに来たのに。」
そう言うと、ベターと背中に身体をくっつけてきた。
思わず顔が、赤くなる。
「冗談を止めて、身体をどけるんだ。」
乗っかってくる越前を、反射的に振り払おうとする。
だが越前はそんな事気にしていないようだ。
「部長はすぐ赤くなるからかわいいっすよね。」
「越前!」
「はいはい。」
もーー、っとにお硬いんだからさ。と、独り言を漏らしながら隣の席に座った。
・・・・・・・・なぜ座る・・・・・・というか俺の話を聞いてなかったのか?
「良いね――。君達はラブラブで。」
「不二先輩だって十分そうじゃないスか。」
「僕と英二はいつでもラブラブだよ。でもこの頃邪魔が入ってね。」
「悪気は無いんじゃないですか?」
「悪気無しであそこまで出来るとは思わないよ。」
そこで、過去を思い出したのか不二は言葉を吐き捨てるように言う。
不二・・・・・シャーペンが折れそうだぞ?
不二がなぜ不機嫌か。
それは菊丸が関係している。
と言うか、やつが不機嫌になる原因はいつも菊丸だ。
青学のアイドル的存在。それが菊丸英二。
今の菊丸の相手は・・・不二。
その事実を知ってるのはまだ少数。
けれど、薄々は皆感付いていると、思う。
なぜか?
なぜならただの友人にしては異常に仲が良いからだ。
その様子はまさに初々しいバカップルそのもの。
きっと不二からしてみれば隠そうとは思っていないんだろう。
けれどそんな二人の前に色々と邪魔が入るようになったのはつい最近。
ホワイトデーに近づくに連れて色々な人間が菊丸にちょっかいを出すようになった。
何かとこれば世話を焼いたり。
好きなお菓子を与えてみたり。
しかも、男女問わず、だ。
きっとあわよくばチョコを貰おうという魂胆なのだろうが・・・・。
それはまずいだろ。
周りのやつらは日々増えて行く不二の黒いオーラが見えないのか?
「ぁ、そうだ。良い事思いついちゃったvv」
しばらく考え事をしているようだった不二は何か思いついたように嬉々として言った。
「呪うとか言うなよ。」
「やだなぁ。そんな事するわけないでしょ。」
にこにこ笑っているが本当はどうだかわからない。
不二の笑顔はいつだって営業スマイルなのだから。
「呪いは最後の手段だよ。」
……・・ほらな。
「それじゃ僕は帰るよ、思いたったらすぐ行動しないとね、ふふ。」
なんだか楽しそうに、不二は席を立って扉へと向かった。
「なに思いついたんスかね、不二先輩は。」
「さぁな。だが良からぬことに変りはないだろう。」
一体明日何が起こるのか。
とりあえず、無事部活が終わる事を願うことにしよう。
****次の日の朝****
「おっはよ〜〜ん、手塚」
『青学レギュラーーアイドル的存在』の肩書きをもつ菊丸が俺のほうによってきた。菊丸の身に何か起こると思うと同情を禁じえない。
不二が直接何か言ったわけではないが……今日は何か起こりそうな気がする。
「不二は?まだ来てないみたい。」
「ああ…・そうだな。」
不二か。嫌な響きだ。
今日も一日頭がいたくなりそうだと思い、俺は深くため息をつく。
「おはよう英二。手塚。」
『青学一の天才(要注意人物。触らぬ神に祟り無し)』の肩書きを持つ自称にっこり爽やか君の不二がいつも以上の爽やかさで現れた。
こういう笑顔の時の不二は、やばい。と思う。
「おはよ〜〜〜不二〜〜〜vvv」
たーーっとまるで飼い主のもとに駆け寄る猫の如く菊丸は不二の腕に抱きついた。
そんな菊丸の前に差し出される…箱。
「これあげるvv」
綺麗にラッピングされて赤いリボンのついた箱を目を丸くして見つめる菊丸。
「俺に?」
「うん。」
「なんで?」
「僕があげたいからvv」
にこにこにこと笑ってる不二を見て菊丸は首をかしげる。
そして素直にその箱を受け取った。
「ありがと。開けて良い?」
「どうぞ。」
にこにこにこにこ…・やばい、なにかあるぞ。
シュルリ。とリボンを解いて中のものを見てみる。
菊丸の表情に映し出されるのは…・困惑と疑惑。
そして中身を箱から出した。ついてきたのはジャラリ。という金属音。
赤い布地に金の鈴。そして極めつけはリード代わりの鉄の鎖。
不二よ…なぜ好きなな相手へのプレゼントが首輪でなければならないんだ?
「不二…・・これ…・・くれんだよね、俺に。」
「うんvv」
「俺んち犬も猫もいないんだけど。」
「知ってるよ。だからそれは英二の。」
にこ〜〜〜〜。と、最高の笑顔で微笑む不二。
お前の笑顔に菊丸が怯えてるぞ…。
そして、首輪を菊丸の手から受け取った不二はまたにっこりと笑った。
「ぁ、英二見て。」
そう言って視線を菊丸の斜め上に移した。
「え?なに…・?」
ガシャン
……………・
菊丸が首を戻した時にはもうすでに赤い首輪が取りつけられて、いた。
不二の手にはしっかり鎖が握られている。
「不二――――――――――!!!!」
テニスコートに菊丸の絶叫が響いたが、不二の微笑みは消される事は無い。
むしろ回りの花はほわほわと増えている。
「ちょっと!なに首輪付けてんのさっ!」
「やっぱり英二には赤が似合うよね、サイズもぴったりvv」
そう言って不二はうっとりと菊丸を見た。いや、首輪を…か?
でもどうして菊丸の首周りの長さを知ってるんだ?
「なにこれ、外れないよ!?」
「そりゃそうだよ、鍵は僕が持ってるもの。」
スッと菊丸の視線にやっぱり金色の鍵が差し出された。
反射的に取ろうとするが、それは空振りに終わる。
「不二っ!冗談は止めろよっ!!」
「冗談なんかじゃないよ?」
そう、不二は本気だ。本気だからこそタチが悪い。
「だって…・この頃英二ってば僕の事ほったらかしで他の人と仲良くすんだもん。なんだか僕かなしくって…。」
いじいじ。と鎖を手でもてあます不二。
その姿はまさしく乙女の名にふさわしい。
「不二…・・」
菊丸騙されるな。それは演技だぞ?
「ごめん。俺不二に寂しい思いさせちゃってたんだ。」
……・・引っかかるのか、お前は。まぁ、菊丸らしいがな。
「良かった。分かってくれたんだね。」
天使のような笑顔。
何人の人間がこの笑顔に騙されたのだろうか、その笑顔の裏には想像も絶するような地獄が待っているというのに。
「だからこれ外して?」
「それはダメ。」
きっぱりと答える不二を見て、菊丸は少しムッとした。
「だからぁ、なんで?」
「だって英二ってばすぐどっかに行っちゃうんだもん。だから僕考えたんだ。もうつなぐしか方法は無いな……・って」
「なにわけわかんない事いってんのさ、早く外してよ〜〜〜ιι」
「駄目。」
「不二〜〜〜〜〜〜ι」
鎖を掴んで喧々囂々(けんけんごうごう)と終りの無い言い争いをしている二人は、はたから見ればほほえましい光景だ。無論、それは首輪が無かったらの話なのだが。
「でも本当にその赤い首輪似合ってるよ。」
「……そんな事言われても嬉しくないもん。」
「是非とも写真に収めないとね?」
「え゛っ。良いよ…・ι」
「そんな遠慮しないでvv」
にこにこと不二は笑顔を絶やさない。
まずいぞ菊丸、不二は本気だ。
「それじゃぁ早速行こうか。」
「えぇ〜〜〜良いよぅ。」
不二はいやがる英二の腕を掴んでずるずると引きずって行く。
「だ…・だってほら、朝練あるしっ!」
「大丈夫、部活なら放課後もあるから。」
「で、でもっ…」
まだ渋っている菊丸。
突然不二がピタリ。と足を止めた。そして…くるぅり。と、ゆっくり振り返る。
「何?嫌なわけ………・?英二。」
掴んでる鎖が、一瞬…・・ミシリ。と鳴った。言っておくが、笑顔…だぞ?
その場にいる全員の顔が一斉に青ざめる。
ざわりざわりと雲行きが怪しくなってくる。
なぜだ、今日の天気予報は晴天のはずだが。不二は天気までも操ったりするのか…・?
既に人間の限界を超えてるな……・・
「行くよね?」
「分かったよぅ、泣。」
にっこり笑顔。菊丸にもう選択権は無い。
菊丸の返事に満足したのか、不二はまた歩を進め始めた。
「うにゃ〜〜〜ι」
可愛そうに、菊丸。だが助けようとも思わないが(ひどい)
ん?どうやら救世主が現れたみたいだぞ?
「ちょっと待て!」
「ちっ」
不二よ、舌打ちなんかしたらお前のイメージ崩れるんじゃないか?ああ、もうそんな事も言ってられないんだな。
「大〜〜〜〜石ぃ〜〜〜ιιι」
『菊丸英二を魔王の手から守る会会長、卵型爽やか君二号』の大石が不二の前に立ちはだかった。
「英二、大丈夫か!?今助けてやるからなっ!」
「大石…・また君は…。」
ああ…・・また不二のオーラが黒くなっていく…・
後生だからこれ以上引っ掻き回すのはやめてくれ、部活に支障が出るだろう…・・?
しかし俺の願いもむなしく、二人はすでに戦闘態勢に入りつつあった。
「君はいつもいつも僕達の邪魔ばかりするんだね。」
「僕たちじゃないだろう。お前が無理やり付き合わせてるだけなんだから。」
「くす、うらやましいの?」
「なんだとっ!?」
バチバチバチ……・と激しい火花が二人の間で散る。
この構図はまさしく、昔中国の絵描きが描いたすばらしい水墨絵図。
ウサギを奪い合う大蛇と虎の姿に他ならない。
どちらが大蛇でどちらが虎かはご想像におまかせしよう。
「前から聞きたかったんだけどね。一体なんの権利があって邪魔するわけ?大石は英二の…・・なんなの?」
背に禍禍しい渦を渦巻かせながら、不二は問う。
それに押されつつも、大石は答える。さすが菊丸のこととなると強いな、大石。
「俺は英二のベストパートナーだっ!!!」
「…・・それだけ?」
くすり。と不二は笑った。それにカチンときたのか大石も負けずと言い返す。
「それじゃお前はなんなんだ!!」
「僕?僕は英二の事ならなんでも知ってるよ…・・なんでも、ね。」
ふふふ…と英二を横目で見て不二はにやり、と、笑う。
菊丸の顔から血の気が引いて行く。
一体何を知っているんだか。
「なんでも・・だと?」
大石、それ以上追求すると菊丸にも被害が及ぶんじゃないか?お前の大切な菊丸だろう?
「だって僕達は…・」
「ちょっとストップッ!!!!!」
最後まで言い終わらないうちに菊丸が制止をかけた。
「にゃ、にゃに言おうとしてんのっ、不二!」
「別に良いじゃない。隠しておいてもアレだし。」
「アレって何さ!!」
「だってほら。あーゆーのが増えると困るんだよね。この際はっきりさせておいたほうが…。」
"あーゆーの"と、首で大石を指し示す。菊丸は「俺が嫌にゃのっ!」と、不二の服を掴んで必死で止めようとしている。
果たして菊丸に不二が止められるのか…・?イヤ、無理だろう(古文の教科書参照、「反語」だ。復習しておくように)
「不二、一体なんなんだ?」
「ほら、大石もああ言ってる事だし。」
「絶対だめぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「英二も頑固だなぁ。どっかの誰かさんみたい。」
……・ちょっと待て、そこでどうして俺を見る……・
「やっぱりただの友達だったか。」
ビシリ
ぁ、言ったな大石…
「大石、今なんて?ただの、だって?」
ゴオォォォォォォォォ……と、一気に黒い炎が舞い上がる。
もう菊丸の声は不二には届かない。
「それじゃぁ教えてあげるよ…・。英二は僕の恋人だよ。しかも英二の体の隅々まで知ってる仲なんだよね、あいにく。」
言葉にぐさぐさと刺を刺して、不二は言った。
菊丸は唖然として声も出ないようだ。大石も開いた口がふさがらないらしい。いや、俺もかなり驚いたがな。汗。
「だ・か・ら・ね?君の入りこむ隙は全然無いわけ。分かった?」
極め付けは最後の青筋つきにっこり笑顔。……・・勝負はついたな。
「……・英二、嘘だよな?まさかお前が・・そんな。」
真っ白になった大石は、最後の救いを菊丸に求める。菊丸もそんな大石をじっと見つめる。
「大石……」
「だって良いのか!?相手は地獄からの使者もとい魔王だぞっ!それでもお前は不二を選ぶって言うのか!?」
「大石……・・君むかつく事言ってくれるね。怒。(ていうか命はいらないわけ?)」
不二の事場は二人には届いていない。菊丸は渋い顔をして、少しほほを赤く染めて、少し戸惑ったように口を開いた。
「……………・うん。ごめん。」
こっくり。と頷く菊丸。
「ほらね、だからいったじゃない。」
不二、後生だから追い討ちをかけえるのはやめろ、それこそダブルスに支障が出るぞ?
大石は……・駄目だな。灰になってる。
「そうか、お前がそう言うんなら俺はもう何も言わないよ。幸せに……なれよ。」
最後はかっこよく決めたな。実に大石らしい最期だ。
そのまま大石はその場を立ち去る。
すれ違いざまにキラリと光るものを目にしたのは気のせいだろうか・・?まぁ、そこは触れないで置いてやろう。
「大石ー――!!!」
思わず大石に向かって走って行った菊丸だが…・
「ちょっと待った!!」
ビィィィィィン!!!
「ぐえっ。」
不二は容赦無く鎖を引っ張る。なので菊丸は大石に近づくことなく引き戻された。
「不二っ!にゃにすんの!」
「だめだよ、英二。そこで大石を追いかけちゃ。」
「だってだって!!俺あんな事言っちゃって!」
「だから、その優しさが大石をさらに傷つけるって事がわからないの?英二が僕と付き合ってる事は事実なんだし、しかも継続するんだったら無駄だよ、無駄。」
「無駄とかいうなよぅ!第一、こんな事になったの不二のせいじゃん!!!」
そこまで言って、ハッとしたように聞く丸は口を噤んだ。
菊丸……お前までもが不二の逆鱗に………はぁ。
「何?……・・英二は大石の見方なわけ?」
「……・・べ、別にそう言うわけじゃないけどぉ。」
「だってそう言う事でしょ?英二は僕より大石をかばったんだから。先に仕掛けてきたのはあっちなのに。」
「でも…・さ…不二。何もあそこまで言う事無いじゃん?アレじゃあんまりにもかわいそ…」
ばきぃ!!!
瞬間、不二が手に持っていた鎖が握りつぶされた。
鉄のかけらがきらきらと床に落ちる。
表情は、前髪によって隠されている。
けれど、不二が今どんな状態なのか火を見るより明らかだ。
「――――――っっっ!!ιιι」
恐ろしさで声も出ないか、菊丸。
でもさっきの言葉はタブーだぞ?無事にことを済ませたいと思っていたなら・・な。
「英二……・・君とはちゃんと話をつけておかないといけないみたいだね…・・」
そして不二はゆっくりと顔を上げた。普段糸目の瞳は今やうっすらと開かれている。
その瞳に映るのは……真っ赤に燃える怒りの炎。
ぶんぶん、と首を横に振る。けれどそんな事は焼け石に水。
不二の怒りは収まらない。
「さぁぁぁ?ゆっくりと話し合おうね?」
にっこりと笑ってはいるが、不二、それは恐怖を逆立てるだけじゃないのか?
………・・もう誰にも止めれれないな。汗。
「ふ…不二っ、ちょっとまって、ごめん、俺が悪かったって…・・。」
「気にしなくて良いんだよ?僕は英二の事よぅく分かってるから、ふふふ…・・」
「うわぁぁぁぁん!!!」
ずるずるずる……・と、引きずられていく菊丸。
「ちょっと!皆見てないで助けてよっ!」
思わず俺達は顔を見合わせる。
けれど結論は一つ。無言の了解。
親指を天に上げて菊丸に腕を向けた。
(全然オーケー、頑張れ)
「裏切り者ぉぉぉぉぉ!!」
声はエコーがかかってどんどん小さくなって行く……・
すまんな。菊丸。
でも生贄をささげたからとりあえずことは上手く運ぶだろう。
ああ、良かった良かった。これで安心だな。
「ちょっと待ってよっ!!!まさかこれで終りにする気!?俺の運命はどうなんのさっ!!」
とりあえず、頑張れ。
「うわ、すっげ他力本願!!!」」
仕方ないだろう、魔王の怒りを静めるには生贄をささげるしか道は無いんだ。
「………・・・・・・・・・・・・・・それいつの時代の話?」
小説置き場へ戻ります?
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