― かくれんぼしましょ ―


ジェームズ・ポッター

その名前は、今でも多くの謎を隠して。
その名前は、今でも途絶える事は無く。

逸話、伝説。

でも、真実は何処にあるのだろうか。








「スネイプせんせー―――――――――!!!」

キャー――!!な感じで思いっきり走ってきた女性徒を、軽くスネイプはかわした。

「騒がしいぞ、。」

「はぁい、すみませ――ん。」

この限りなく騒がしい人物は、これでもいっぱしの優等生である。
グリフィンドールのハリー・ポッターに並ぶほどの。
そして
今はスリザリンのスネイプに熱狂中。

思わずため息をせざるえないスネイプ先生である。

「何故お前のような奴が優等生なのだ?」

「ひっどいですねぇ。私これでも成績ゆうしゅーですよ?」

にんまりと口元に微笑を浮かべてスネイプの隣りに並んで歩く。
目を細めて笑う様は、どこか不敵。

「というか、どうして吾輩に付きまとう?」

「好きだからvv」

「・・・・・・・・・馬鹿らしい。」

瞳を閉じて、心底嫌そうにスネイプを横目にまたは笑う。
その微笑を見て、スネイプはさらに機嫌が悪くなった。
時折見せる表情や仕草が「似ている」から。




誰と?





「先生は人を好きになったことはないの?」

「ない。」

「うっそだぁ。」

「嘘ではない。」

「じゃぁ、ジェームズ・ポッターは?」

その言葉に、スネイプの表情が凍った。
クス、とは嬉しそうにまた笑う。

「ほうらね。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

「先生はポッターが好きだったんでしょ?」

「しらんな。」

「うっそ。好きだったんでしょ?」

「・・・・・・・・・・・・昔の話だ。」

「そうかな?彼は先生の中で生きてるんじゃないの?」

「死んだやつのことなんてしらん。」

「冷たいんだね、なにげに。」

ふふふっ。と、嗤う。
そんな感じがとても似ている。







誰に?







「死んだとき、貴方は泣いた?」

「そんな事は言う必要ない。」

「そう、泣いてくれたんだね。」

「・・・・・?」






微妙に、口が変わったから。
いや、それとも「くれた」という意味に反応したのかもしれない。

訝りげに眉をひそめてを見下ろした。
前髪の隙間から覗く黒い瞳は、鈍く嗤う。

襲う狭間からの波。
漆黒の、波のようだ。

訪れるのは、懐かしさと








恐怖?








身体に走るのは








恐怖だけの身震い?



















「貴様・・・何者だ?」










微笑む姿は確かに似ていて。
けれど、それはありえなくて。
それでも受けいられない自分。

















「なぁに言ってんですか。誰でも知ってる。。」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「グリフィンドールの、優等生ですよ?」



にっこり笑うと、スネイプの緊張が少し取れた。

けれど、漂うのは安心だけではない。

はそれを読み取れる。






(寂しさだよね?"セブルス"?)












先に歩くスネイプを見て、その背中を見つめる。






















「死人の名前を出すなんて、卑怯かな?」



だけど安心した。

だって君は忘れてないし。










そろそろ、猫かぶりもとっていいかな。て、思ってたから。
































―――――――――――――――――――――――――――――――

ハリー好きだ―――――――!!!
てかむしろこういう脇役っぽい人のほうが自分好きですね。
勿論ハリー好きだが。
てかパパ―――――――――!!
ゴメンナサイ、波に乗ってハリ―とか書いてみたけどアレだよね(あれってなんだ)
続きそうな感じで不思議チックに終わってみたり、うふ。
続かないと思うけどさ。


return