― 阿久津様の秘密 ―

「なぁ〜〜〜亜久津ぅ。」
「あん?なんだよ。」

そう言って千石はイスを後ろ前反対に座って、背もたれに両腕を口元を隠すように乗せていた。
俺は読んでる雑誌から目を離さずに答える。


「亜久津ってなんだかやらしいよね。」
ドサッ!と、おもわず突然の言葉に雑誌を落とした。
無言で千石のほうを見る。
その目は・・・・・・・・


やべぇ、マジだ。




「なにすかしたこと言ってがるんだ。」
「てかさ、その腰。女の子並にほっそいしさ〜〜〜〜。」
「っ、触んな!!」
「あ、何。感じた?阿久津ったらや〜ら〜し〜い〜〜。」


コイツ・・・・・・・怒



俺はまたいつものからかいタイムが始まったと思い、おとした雑誌を拾うと改めて「無視」を決め込んで雑誌を読むことにした。


「ねぇ、亜久津聞いてる?」
「・…・・・・・・」
「ね〜〜〜〜ぇ。」
「・・・・・・・・(無視無視)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピグがどうなっても良いんだな(ボソッ)
「!?」
「(にっこり)」
「(汗・…汗・…滝汗!!!)」



ピグってなんだよ、ピグって!!
「あ、ピグ分からない?
 ピグはぁ、亜久津がこのまえ拾った子豚の一匹の名前vv」
「っっなんでお前がその事しってやがんだよ!!!!」



っつーか今絶対俺の心の中見ただろ!!!



「亜久津ったらやっさし〜〜〜放って置けなかったんだねvv」
「ちげぇよ!!」
「・・・・・・・・・・・・・非常食?」
「ちげぇっ!!!」
「あははは…否定した!!」
「っ!」

どうもコイツは苦手だ。
本気できれそうになる一歩手前で引くからだ。
時折鋭く光る瞳。
それが俺に「服従」と言う文字を作らせる。






「とにかくさ、ピグの命が惜しかったら今日うちに来る事だね。」
「強迫かよ!!!」

コイツの家にいったら最後。
俺は長年の経験で分かっていて。
それでも行かざるえない状況を作る。
それが千石のやり方だ。


「分かった?ちゃぁんと来るんだよ。」
「行ったら、返すか?」
「勿論vv」
その笑顔が何処まで本気なのかわかったものじゃない。

それでも
俺は豚を救出の為に千石の家に行くハメになったのだった。







チクショウ、またはめられたぜ!!!


「(ふふ…亜久津ったらまだまだだねvv)」







オマケバージョンピグ編。
こんなかんじでピグは登場しました。ふむふむ。
キヨ黒いぞ。そんでもって亜久津はまた流されてる・・・
でもそんな亜久津が愛しくてしかたないよ、私は。



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