「俺ってどこまですきなんだろう・・・・・・。」
そうボソッと言う英二に不二は気がついた。
「何、英二・・・・・?」
そう言いながら顔を覗き込んできた不二が視界に入ってビックリする。
「にゃっ・・・!!!?」
相変わらずオーバーアクションな英二を見てくすくす笑う。
「お願いだからさ、御飯食べてる時に意識飛ばすのはやめてよ、英二。ビックリするから。」
そう言ってくすくす笑う不二を英二はぽかんとして眺める。
「あ・・・・・御飯食べてるんだっけ・・・・俺。」
英二のその反応に少なからず不二はビックリした。
英二のこと、何か様子がおかしいことに気がつく。
多分、大石のことであろうけど・・・・。悔しいとした言いようがない。
英二は大石とくっついてる・・・・僕の居場所は英二の恋人ではない、ただの、友達?クラスメイト・・・?部活の仲間・・・・?
「僕のことを考えて欲しい・・・・・・・・。」
無意識にぽろっとでてしまって不二は慌てて口を閉じる。
「え・・・・?不二何か言った。」
英二はきょとんとして不二の顔を見る、相変わらず無防備で可愛い顔で・・・・。
「んー・・・・なんでもない。それよりどうしたの・・・・?」
嘘・・・・大嘘・・・・気がついて欲しい・・・・・・。そういう感情を無理に押し込んで不二は英二の問い掛けた。
「え・・・・・、あ・・・・。あのさ、大石、手塚となかいいじゃん・・・・・。」
ぼそぼそと出てくる言葉を聞いて不二は、どうしようもなかった。
「あのさ・・・・・英二。言うけど・・・・手塚と大石は部活の一貫だと思うんだよね。付き合いも。」
英二の顔がみるみるうちに笑顔に変わっていく。
英二の笑顔を見るのは大好きだ・・・けど・・・・けど・・・・・・。
・・・・・・喜ばせるのは僕じゃない・・・・・・・
「不二、どうしたの・・・・・・?思いつめた顔してるけど・・・・。」
はっと気が付き前を見るとじーと顔を覗き込む英二がいた。
「なんでもないよ・・・・。」
くすくす笑って不二は告げた。
「そうなの・・・・・?相談あったら言ってもいいよ。俺力になるし。」
にこっと笑って英二が言う。
相談できるわけないじゃん・・・・・。英二が好きなんだから・・・・・。
こういえたらどれだけ気持ちが軽くなるだろう。
「・・・英二、そろそろ桜散っちゃうね・・・・・。」
不二はそう言って桜の木を指差した。
「あ・・・・うん、そうだね。綺麗なのに・・・来年咲くのが待ち遠しいね。」
そう言いながら英二はニコニコしながら言う。
「英二、お願い聞いてくれる・・・・・?」
「何・・・・・?」
「・・・・来年も一緒に桜見てくれる?」
一体不二のこの言葉にどういう意味がるのかさえ本人にはわからなかった。
・・・・・・・・・タダイッショニミタイダケ・・・・・・・・。
「いいよ、じゃあっ約束だよ。」
英二はそう言っていつもの笑顔を見せてくれる。
少なくともこういうときは僕のことを考えてくれる。
英二好き・・・・・・その思いは桜とともに散った・・・・・・。
なんか切ない話に・・・・・!!!!(泣)
すいません〜!!!!!!
ではではさかな様にささげます!!!!(貰ってやってください)