二ヶ月ぐらいまえから、ウチにマネージャーが入った。
名前はという。
なんでも跡部の推薦というんで、初め聞いたときはほんまに驚いたわ。
だから、どこの美人さんやと思ったら

とんでもないがさつな女やった。

それでも、すぐに跡部がの事を好意的な感情で見てる事を知ったから、すこぉし腹が立って。
もう既にあの氷帝一我侭王様のペルシャ猫を手の内に入っとると思っとったけど、認めらへんのは仕方あらへんよな。
だから、絶対に好きになるもんかと思っていたのに。







― ラブジェネレーション  ドングリを取りにゆこう1 ―






なんだかなー、もーーー、なんかほんまにこの女には言う事あらへん。
なんでかなーー、折角折角こんなえぇ男がデートに誘ったって言うのに・・・



「忍足――――。取れた?」

「・・・・・・・・・・・取れた。」

「あっ、凄いじゃん、大量!!」


こんな風に嬉しそうに笑う彼女こそ、今は俺のライバル的存在や。
あーあ、笑えばかわえぇのに。なんで邪悪的な微笑にすぐ変わるかなァ。
てゆーか、渋々ながらも協力してる俺はほんまにえぇ奴やわ。


「せやかて、なんでドングリなん?」

「え?秋の風物子だから?」

「(馬鹿や、こいつ)」

「ねぇねぇ、忍足はどれ取ってく?」

「うーーん?別になんでも良いけど。」

「なんだそれ!!もっと真面目に選べよ!!!ほらー、のっぽとか細いのとかあるじゃん!!」

なんでもえぇけど耳元でぎゃーぎゃー叫ばんで欲しいんやけど。
けど目をきらきらさせてるからめったな事を言えへんしぃ。

「えーと、そんじゃその太った奴。」

「え、帽子付いてなくていいの?」

「・・・・・・・うん、別にえぇよ。」

「なんでぇ!!帽子付いてたほうが全然可愛いのに!!」

そういって、は俺の手の平のドングリに帽子をのせて嬉しそうに笑った。
むーー、可愛い。

がさつで、口が悪くて、俺らが結構人気(自分でいうのもアレやけど事実だし)なのにもかかわらず平気で足蹴する女。
変な女。
なのにいつも明るくて、変に気を使わんところが凄く良くて。
一緒にいて全然飽きへん女。
特にに可愛いわけでもなく、なにか突出して秀でてるわけでもなく。
それなのに
何故か目を離せない不思議な女。


まぁ、大本命は跡部なんやけど。


しかしまぁ、ドングリ程度でこんな喜んでくれるんなら今日山に来ても良かったと少し思う。
なにせ空気はえぇし、木はきれいやし、
弁当は・・・・・・・・・・・・・・まぁ、合格やなぁ。
兎に角も、結構良い一日だと思える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はずやった。




じぃ、と、ドングリを見てる姿がなんともかわいくて、
帽子ごときにあんなにはしゃぐなんて結構女らしいことあるやん、とか、思ったりしたのに。



「どうしたん?」

「ねぇ、忍足・・・」

「ん?今度は帽子付きののっぽさんでもみつけたんか?」

「いや、そうじゃなくてさ。ドングリって・・・・・・美味しいのかな?」

「(はあっ!!!????)」


俺は心の中で絶叫した。
あぁもう、なんでこんなんになるかな!!
てかふつー言わへんやろ!!!
てかなんで食う事考えてるん?
信じられへん。ほんまにも―――――――――――、呆。
てかそんなマジな目で見られても困るんですけど―――――――――!!!

ぎゃーぎゃー心の中で嵐が舞う。
てか折角折角見直したのに!!
なのになんで格下げするような台詞をいうんや―――――――!!のアホ――――!!


「ちょっと、聞いてる?」

「聞いてます聞いてます。てかなんでそうなんねん。」

「え?だって気になるじゃん。こんなに取ったんだしさぁ。」

「せやかて!!もー―――――!!折角さっきは可愛ぇ所あるやんって思ったのに!!」

「え、マジすか?そんじゃぁ男のハートゲットだな(にやり)」

「(せやからなんでそんな邪悪な笑みを・・・)けど今の一言で台無しやで。」

「大丈夫よ。これを教訓に他の男の前ではやらないから。」

「俺はえぇんか?」

「忍足は良いよ、恋人もちには用はねぇ。」

「(ぐすぐす・・・なんでこんな女好きになったんやろうか)」


ほんまに、自分でもおかしいと思う。
だけど趣味が悪いとは決して思わない。
なにせ好きになったのはあの跡部やし。
こんなのはおかしいと思うかもしれへんけど、ほんまにどっちも好きやから。


どーにも、には伝わってないように思えるねんけど。



「渋くて駄目なんやないの?」

「そうなの?詳しいね。」

「うーーん、本で読んだ気がするねんけどな。でもどっちにしろ食べない方がえぇと思うけど。」

「ヤダ、食べるの。」

「(ヤダって・・・可愛いこと言うなぁ・・・じゃなくて)いや、腹壊したら困るやろ?」

「大丈夫、忍足付き合ってくれるんでしょ?」

「(道連れか――――――――――!!!)」

「だってそうじゃなきゃ忍足なんて連れてこないって、あっはっは。」

「(しかも確信犯―――――――――――――!!!)」

「まぁ、これは明日学校に持ってって、跡部のシェフに料理してもらう事にするよ。」

「皆を道連れにする気なんか?恐い女やなっ!悪魔の手先やっ!!」

「その気があるなら、ね(くす)」






神様、懺悔します。
今日俺が連れてきたのが間違いでした。
てか信用したのが間違いでした。
てか可愛いとかいったの全部取り消します。

すまん、皆・・・
俺のちょっとした下心のせいで魔王の生贄に捧げる事になりそうや・・・








嗚呼、明日跡部にむっちゃ怒られるんやろうなぁ。
















こうして、俺の日曜日は過ぎて行ったのでした。


























――――――――――――
今日は忍足さんとドングリ狩りです。
何故ドングリ?
まぁ、今日犬の散歩の途中の公園でドングリを発見したのです!!
てか冬にドングリかよ、季節はずれにもほどがあらぁ。
とか考えて、ひょんな所からネタ発見!!
そんな感じ。

return