どうもー、芥川ジローです。
・・・最近俺達の中に新しい仲間が加わった。
名前は。ちょ―可愛いよ。優しいし。
あー・・・俺のことちょ―好き。
だって良い匂いがする。

は跡部に頼まれてマネージャーになった。
そんでーー

えーと・・・


Zzzzzzzzzzz・・・(寝るな)







― らぶじぇねれーしょん お昼ねしましょ ―



俺は久しぶりに起きてて、ベンチの上に座寝転がってた。
いつもはこの時間は酷く眠い。
てか、昼練眠い・・・
だってさ、お昼ご飯たべたあとなんだもん。
おてんとうさま気持ち良いんだもん。
こんな状況で寝ないってのがおかしいぐらいだ。



あー・・・ホントは眠いんだけど。















「・・・・・・・・・・ジローちゃん?」

が不思議そうに俺を覗きこんでた。
疑問系で俺に尋ねる。

「・・・・どしたの?珍しいね。」

「なにが?」

俺はゆっくりと体を起こすとを見る。
ああ、相変わらず綺麗だなぁ。綺麗なのに可愛いんだもん。罪だー。
うつむいた髪がさらさらと顔の輪郭をなぞる。
俺はそれを目を細めて見てた。


・・・・・・・・・・・あー・・・・・・・・ねっむ。


「・・・・・・起きてる所を見てるのが珍しい。」

「うん、を見てたから。」

「私?」

は手にデータ―ノート(これ、監督に言われて付けてんだって。ちょっと恐いよね・・・)を持ってベンチに座った。俺の隣り。

、可愛いな―――って。」

ぼーっとした頭で俺は素直に答える。
本当のことだよ。を見てた。がコートの上で左に右に働いてるところを見てた。
今は寝るよりそっちの方が大切だって判断したから。
は一瞬大きな目が更に大きくなって驚いた表情をした。



「・・・・・・・・・・・やっだ、ジローちゃんったら上手いんだからー――――――――!!!!」


ばしぃ!!!
高らかな音を立てて俺の背中を叩いた。
その馬鹿力のせいで体が前に動く。
・・・・・・・・・、痛い。。。。

「嘘じゃないよ?」

「マジで?嬉しいなぁ。」

俺の大好きな顔では笑った。
こんな顔はあんまりみせない。てか、俺の前とか長太郎の前とかは見せるけど。
跡部とか、特に侑士の前では見せない。

侑士も攻め方変えれば良いのに――――――――。











俺、ずっと気になってた事がある。
だから、聞いてみようかな。
幸運な事に今日は良い天気だから。
例えちょっと重い話だったとしても、きっとおてんとうさまがカバーしてくれるはずだよ・・・ね?



「ね、。」

「なに?」

「跡部の事・・・好きなの?」

きょとん。と、した顔をしたあとに、の瞳が少し困ったように曇る。
なんで?好きな人の話をするのにどうしてそんな目をするの?

「好きだよ。でもジローちゃんも同じこと聞くんだね。」

「侑士?」

「そ、あいつには油断を見せるんじゃなかったわ。」

ちっ、と、舌打ちをする
あー・・・そいえばのファーストキス奪ったの侑士だったよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ずるい(オイ)


「みんなね、のこと心配なんだよ。」

「?なんで・・・?」

「だってみんなの事好きだから。」

「ジローちゃんも?」

瞳が楽しそうに細まる。

「うん、俺ものこと一番好き。」

「ありがと。私もジローちゃんのこと好きだよ。」

にっこり笑った。
でもね、知ってるんだ。その好きはきっと一番の好きじゃないよね?
だけど、俺は知ってるんだ。
例え苦しくても跡部のこと好きなのはやめられないってこと。

はー、なんで苦しい方向に進もうとすんの?」

「ジローちゃん・・・。」

「俺だったら、絶対幸せにしてあげるのにぃ―――。」

瞳を地面へと向ける。
本当に、不憫だ。
みんな思ってるけど。だって跡部だっての事好きなのに。みんなしってるのに。
侑士だってのこと好きなのに。
それなのに、ずるい。跡部も手に要れちゃうなんて。
先の見えない恋愛だから、だから。











「―――――――――・・・一番幸せになって欲しい人が苦しんでるのを見るのは、辛い。」







ぼそりと呟いた。
なんだか俺まで気分が沈む。

が俺を見てる。
微笑みは消えてじ・・・と、見つめる瞳だけが輝いている。


細い腕が伸びた。
そのまま首に巻きつけられる。
ぐいと引き寄せられた。


「・・・・・・・・・・・・ありがと。ジローちゃん大好き。」


ぐす・・・と、鼻水まじりの声が鼓膜に響いた。

「・・・・・・・・・・・・うん。でも、俺別の好きを貰いたかった。」

「私はみんなに心配されてちょー幸せな女だよ。」

伏せた瞳を閉じた。
目の前に広がるのは暗闇。
光が瞼にさす。
少しだけ光が曇る。

腕を上げて片手を背中にまわした。
ゆっくりと小さな背中を俺はなでた。

「・・・・・・・・・・・辛い事があったら、俺のところにおいでよ。いっしょにお昼寝しよ?」

「うん。」

「お昼寝気持ち良いんだよ――。そしたら気分悪いときもほっかほかになるんだ。」

「うん。」

「そしたら、のもやもやもきっと晴れるよ。だから一緒にねよーね?」

「・・・・・・・・・・・・・・うん。」

は俺を選ばない事知ってるよ。
だから、今は逃げ道を作ってあげるね。
だって好きなんだもん。

幸せな人の幸せを願う事は・・・



















今は凄く辛いけれど。






























「――――――――ジロー・・・・・・。怒。」

ふと、気がつくと額に青筋をたてている跡部が目の前に立ってた。
俺達は、は・・・として跡部の方をみる。
やばい。なんだか怒ってる感じ。

「・・・・・・・・あー・・・・。跡部だー。」

「ジロー、てめぇは何部活さぼってやがる。」

は慌てて俺との身体を離すと、すっくと立った。
ちぇ、残念。

「・・・・・・・・跡部なにげに嫉妬深いよね。」

「ああ?」

「ジローちゃんっ!!!」

ごめんね、
だけど温厚な俺もちょっと腹立つなーってことだってあるんだ。
だから今日はおてんとうさまに免じて許してよ。

すぅ、と、瞳を細める。
口端を上げて俺は笑う。

「・・・・・・侑士がいるんだからいーじゃん。は俺に頂戴?」

「・・・・・・・・・っっ・・・(ジローちゃん、何喧嘩うってんだ!?)」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・甘ぇよ、誰に言ってんだ?ジロー、あーん?」

「跡部。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「(…………・・それは天然ですか!?)」

「・・・・・・・・・・・・・・・・が誰を好きになるか知ったこっちゃねーよ。」

「ずるいー、そんな風に言ったらは跡部を選んじゃう―――。」

「いいかげんにしろ、早く練習に戻れ。」

きすびを返すと跡部は離れていった。
なぁんだ、なんか言いくるめられた感じ。
てか、久しぶりにエネルギー使った気分。疲れる――…眠い―――…

「なんか、ジローちゃんおかしい感じ?」

「なんで?」

「なんか・・・想像と違う。なんであんな喧嘩ごしに・・・。汗」

困ったように戸惑ったようにはいう。
あわわ、って感じ。

「うーーん・・・なんかちょっと意地悪したい感じ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり今日おかしいよ。寝てないからじゃないの?」

「・・・・・・・・・・そうかも。」

「じゃぁ寝て良いよ!!!私なんとかしてくから!!!」

そんなに俺違いますか・・・・?
なんかが慌ててる。

「・・・・・・・・・いぃ。だってこれ以上うだうだすると跡部に怒られるし―――。」

「あ、そだね。えらいっ!」

が。」

「私!?」

「うん。」

ゆっくりと立ちあがって頭をぽりぽりかいた。
は疑問符を浮かべてる。
そんなに不思議?



すこし前を歩いた後、肩ごしに振り返った。















「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺、ジェントルマン・・・でしょ?」
















ふ・・・と、微笑んだらの頬が少し赤く染まった。
やった。俺ちょっと成長。

















今は、まだ、見守るね。
でも、きっとは俺の所に来ると思うよ。
本当に辛くなった時に、逃げ道を作ってあげたんだもん。


よぅし、目指すはジェントルマンだー・・・(どこか間違ってる)

だって前はジェントルマン好きだって言ってたもん。
ふぁいとー、俺。










俺、癒し系だしね。




























― おまけ ―

「侑士―――。」

「なんや、ジロー。お前跡部をおこらせたんやって?」

「うん、ちょっと意地悪したくなっちゃってー。」

「(なんでや)俺の恋人をあんまし苛めんといてや?」

侑士は目を細めて笑った。
やっぱり侑士は色っぽいよなー。

「侑士、中学生じゃないぐらいに色っぽいよね。」

「ほんまに?おおきにー。」

「老けてるっていう意味だよー。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」





俺は侑士の肩をぽんと叩いた。
すれちがいざまに耳もとに囁く。


誰にも聞こえない程度に。









「・・・・・・・・・・・・・・・・・を泣かしたら・・・承知しないよ。跡部も、侑士も、ね。」






























「侑士、てめぇまでさぼってやがんのか!?(走らすぞ!?あーん?)」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・芥川次郎・・・あなどれへんわ・・・。」

「ああ!?」




















―――――――

ジローちゃん黒くなっちゃったよ。
私のなかで彼は白いだけじゃありません。
そこがかっこ可愛いんじゃん。
可愛いじろーちゃん大好きだよ。
子供が先生を好きなっちゃうのと同じ感情だと思う。

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