― call ―
自分のアホさかげんに本当に呆れることが多々ある。
来もしない電話が来るのが恐くて
私はわざと受話器を外す。
誰かから電話が来ても
音が 鳴らないように。
アホらしいと分かってはいても。
音が 鳴らないように。
ツー…ツー…
通話の時間が私を癒してくれる。
五月蝿い勧誘も、新聞の催促も
全て「通話」が消してくれるから。
電話の線を切る勇気さえないのに
何も耳に入れたくないワタシは
受話器を 外した。
臆病な自分を認める勇気さえないのに
耳をふさいでしまう。
何度もcallされる音が恐くて外にも出られない。
す べ て は
みんなあの男のせいだ。
ワタシを狂わせた
あの 男の せいだ。
RRRRRRRRRR・・・
ビクリと身体を震わせる。
ずぅっと聞いてなかったのに、なっているのは電話の音だ。
しまった、ワタシの携帯をOFFにし忘れた。
いつもはしているのに、今日は何故かし忘れた。
こんな油断をしてしまうのは
まだ愛してるという証拠なの?
自分のアホさかげんに笑える。
自嘲する表情もきっと負け惜しみ。
ワタシを追わないで。お願いだから。
だってアイツにはそんなのは似合わないから。
情緒不安定なワタシを追わないで。
電話を取るのが恐くおもわず耳をふさいだ。
電話を取るのが恐くて思わず電源を切った。
馬鹿だね
そんなのは、ワタシのいる場所を 示しているにすぎないじゃないか。
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